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フリーランスのテストエンジニアにおすすめの資格「IT検証技術者認定試験」

標準的なスキルの尺度となる【IT検証技術者認定試験】

テストエンジニアとしてのスキルを証明する資格としておすすめなのが、「IT検証技術者認定試験」です。フリーランスのテストエンジニアと名乗るだけではスキルが見えにくいので、標準的なスキルを持っていることを証明できる資格を取得しておきましょう。

標準的なスキルの尺度となる【IT検証技術者認定試験】
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IT検証技術者認定試験(IVEC)

IT検証技術者認定試験(IVEC)を実施しているIT検証産業協会は、テスト技術の向上を目的として運営されている組織です。IT検証技術者認定試験には「IT検証技術者レベル」というエンジニアの名称があり、テスト実行者としてのスキルを証明する「IT検証技術者レベル1」から研究者や上級コンサルタントとしてのレベルを証明する「IT検証技術者レベル7」までのキャリアレベルが用意されています。2017年までは各レベルにおいて知識試験と実務試験が設けられていましたが、2018年以降は実務力を問う記述式試験のみに一本化されました。試験は5月と11月の年2回行われており、試験結果はインターネットで確認することが可能です。試験に合格するとIT検証技術者認定証が発行されます。

IT検証技術者認定試験ができた理由

開発したシステムの品質を左右する重要な役割を担うのがテストエンジニアです。製品をリリースした後に重大な不具合が見つかるようなことがあれば、企業の信用は一気に落ちてしまうかもしれません。一度落ちたブランドイメージを回復するにはかなりの時間と労力が必要であることを考えると、テストエンジニアの果たす役割がどれほど重要かわかります。それなのにもかかわらず、スペシャリストレベルのテストエンジニアが現場には少ないのが現状です。そこで創設されたのが、テストエンジニアとしてのレベルを明確にするIT検証技術者認定試験なのです。

公式サイトのシラバスや公認テキストを使って学ぶ

IT検証技術者認定試験のための教材はほとんどありません。IT検証産業協会の公式サイトでは、IT検証技術者認定試験のシラバスや学習用として販売されている公認テキストが紹介されています。市販の参考書や問題集を使用したいなら、JSTQB認定テスト技術者資格試験用のものを利用するぐらいしか方法がありません。レベル1から2ぐらいまではテスト初心者向けに作られている試験なので、用意されている教材を使えばそれほど苦労なく合格できるでしょう。レベル3はテスト実装を行うことができるレベルで、レベル5になるとプロジェクトマネージャーレベルです。レベルアップしていくために欠かせない知識の基礎は専門用語なので、まずは専門用語を暗記することからはじめるようにすると先へ進みやすくなります。