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テストエンジニアとはどんな職種なのか

一体どんな職種?

高い技術力を持ったエンジニアが組んだプログラムでも、テスト抜きに世に出されることはありません。ひとつのシステムが完成するまでには多くのエンジニアの手が必要ですが、ここではシステムの動きをチェックしてバグを見つける「テストエンジニア」という職種についてご紹介していきます。

一体どんな職種?
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テストエンジニアの実態

ソフトウェアなどのITシステムが製品化されるまでは、プログラムが正常に作動するかどうかのテストが何度も繰り返されます。テストエンジニアとは、組み終えたプログラムのテストを専門に行う職種のことで、「テスター」や「QAエンジニア」と呼ばれることもあります。プログラムを実際に動かしながらテストを行うことにより、プログラミングの最中には気づけなかったようなバグを発見し、製品のさらなるブラッシュアップにつなげます。

未経験者はまずテストから

プログラミング初心者が最初に触れるITとして、プログラムのテスト業務は最適です。そのため、エンジニア未経験の人が最初に任されるのがテストエンジニアの業務であることも少なくありません。プログラムをユーザーの目線でテストすることから、作り手側に求められるような専門性を必要としないことが未経験者向きとされる理由のひとつです。テストを通じて自然とプログラミング言語に触れることができると、システム開発全体の流れやプログラミングの詳細が理解しやすくなります。テストはユーザーに最も近い感覚で行う業務だけに、開発者として一度は経験しておきたいところです。

テストエンジニアの平均収入

経験の浅いフリーランスのテストエンジニアが得られる年収はおよそ370万円とされています。「テストエンジニアは経験の浅いエンジニアの仕事」というイメージが強いことから年収も低めと考えられがちですが、テストエンジニアとしての経験年数が5年ほどのベテランエンジニアになってくると、年収が700万円近くにまでなることもあります。テストエンジニア初心者とベテランでこれほどの収入に違いがある理由は、「単にテストをするだけのテストエンジニア」と「バグの発見だけでなく修正やテストエンジニアの育成まで担当できるテストエンジニア」の差があるからです。
プログラミング言語やシステム開発についての知識がほとんどなくてもできるテストエンジニアの仕事は数多くありますが、知識も経験も技術力も求められるハイレベルなテストエンジニアの仕事もあります。その中でも、テストの方法やテストで発見される可能性のあるバグ、発見されたバグへの対処方法などについて記載されている「テスト仕様書」が書けるテストエンジニアの年収は高めになる傾向があります。