ソフトウェアテストに特化した【ソフトウェア品質技術者資格】
ソフトウェアテストを行うフリーランスのテストエンジニアにおすすめなのが「ソフトウェア品質技術者資格」です。
ソフトウェア品質技術者資格
ソフトウェア品質技術者資格は、ソフトウェア開発におけるテストに特化した認定資格です。この資格試験を運営している一般財団法人日本科学技能連盟は、1946年創設から現在に至るまでの長い歴史を持つ組織で、日本の大手企業からの信頼も厚いのが特徴です。
ソフトウェア品質技術者資格は、テストエンジニアだけでなく開発にかかわるすべての人を対象とした試験で、初級・中級・上級の3段階で構成されています。初級試験は6月と11月の年2回、中級は11月のみの年1回、上級試験は今後新設予定となっています。ソフトウェア品質技術者資格を持っていることによって、ソフトウェアのテスト技術が客観的に証明されます。「ソフトウェア品質技術者資格を持つテストエンジニアが在籍している」ということが企業の信頼度を高める効果もあるほど、ソフトウェア開発の現場で重宝されている資格なので、フリーランスのテストエンジニアであればぜひ取得しておきたい資格のひとつです。
日本のソフトフェア品質向上のために、という想いで創設された資格であり、取得することによって知識を高めることができるのはもちろんのこと、専門知識があることを明確に証明できます。
効果的な勉強方法
ソフトウェア品質技術者資格の問題は、「ソフトウェア品質知識体系ガイド」という本から出題されます。ソフトウェア品質にかかわる内容が約300ページにわたって詳しくまとめられており、これ1冊をしっかりと勉強すれば十分な試験対策ができます。ただし、1冊にかなりの情報量が詰め込まれている状態なので、効率的に勉強を進めていくための工夫が必要でしょう。
その他には、ソフトウェア品質技術者資格の運営元である日本科学技術連盟が実施している試験対策用のセミナーを利用したり、セミナーの内容をそのまま受講できるe-ラーニングを購入するなどの選択肢もあります。初級なら「初級ソフトウェア品質技術者資格試験(JCSQE)問題と解説」を繰り返し勉強するのもおすすめです。
試験を受けられる程度にまで勉強が進んできたら、「Qbook」というソフトウェア品質向上を目的としたサポートサイトを使って模擬試験を受けてみることをおすすめします。Qbookでは、初級のソフトウェア品質技術者試験対策の模擬試験として20問分の試験を受けることができます。過去にこの試験を受けたことがある人の情報をインターネットで検索すれば、体験談から効果的な学習方法を見つけられるかもしれません。合格率は初級でも39%、中級になると13%と高くはない状況ということもあり、級が上がるにつれて情報は少なくなっていきます。それだけに、合格している人の勉強方法は大きなヒントになります。